もしも昨日が選べたら & イルマーレ
時間の流れをテーマにした作品を2つ続けて見てきました。
「もしも昨日が選べたら」は自分の過去の場面を見れたり、自分の人生を早送りしたり出来
る(巻き戻しは出来ない。)リモコンを手にした男の話で、相当お下劣なシーンもあり、全
体的に明るく軽いタッチに仕上がっています。
対して「イルマーレ」は、2年の時を隔てながら手紙のやり取りをする男女が、次第に惹か
れあっていく話で、しっとりとした作品です。
両方の作品に共通するのは、これまでこの手の作品で強調されてた「時間のルール」がルー
ズだった事です。
ですから、そのルールにこだわる方は見ないほうが良いかもしれません。
これまでは「他の時代に影響を及ぼしてはいけない。」、「同時期に同じ人間が2人存在す
るのは許されない」といったルールがあり、極力その範疇で作品を成立させていました。
ところが今回の2つの作品は、そこの部分に縛られなかった為に柔軟な展開が可能になって
いました。
両作品ともに良い出来だと思いますが、特に「もしも明日が選べたら」はストーリー全体に
メリハリがあり、終盤の展開も気が利いていてお奨めです。