初恋。

封切りの週でもなく平日ということで、ガラガラだろうなと思っていたのですが、意外に

観客が多くて驚きました。

また、主役が「宮崎あおい」ということで若い人が多いのかなと思っていたのですが、こ

れまた意外な事に、中高年の人が多かったように感じました。

さて作品ですが、3億円を奪う場面は残念ながらリアリティーを感じませんでしたが、全

体としては良く出来た作品のように思います。

抑揚を抑えた、淡々とした展開。

あの時代の若者がしたであろう、芝居がかったしゃべり方。

3億円事件の真実が、この作品のとおりだとしても不思議ではないぐらい、面白い発想だ

と思います。

それでも、私には共感といったものは湧いてきませんでした。

多分それは、あの時代を生きた人にだけ感じられるものなのでしょう。

強大な権力に無謀ともいえる戦いを挑んで、自分の非力さを思い知らされた若者たち。

彼らは今、当時自分たちが戦いを挑んだ立場に立っています。

彼らが、この作品をどんな思い出見るのか、聞いてみたい気もします。