第41回関東女子学生バスケットボール選手権大会 BEST8決定

3−7の不利を覆し、行って来ました駒沢屋内競技場。

2面のコートを使ってのBEST8決め。

A,B各コート4試合ずつ、計8試合が行われました。

久々の観戦ということもありリハビリを兼ねて、欲張らずに一つの試合を集中して観戦する

事にしました。

そして選んだ試合は以下の通り。

第1試合 江戸川大vs白鴎大

第2試合 学芸大vs日大

第3試合 日女体大vs筑波大

第4試合 日体大vs松蔭大


それでは各試合のレポート(そんな立派なものではありませんが。)

江戸川大 61(15−35、14−25、12−20、20−20)100 白鴎大

昨年から頭角を現し注目されている江戸川大ですが、白鴎大に一蹴されてしまいました。

白鴎大の大型Cによる攻撃、守備におけるシュートブロックに対処できず、大差をつけられ

てしまいました。

私のイメージとしては、白鴎大=小型チームですが、今年のチームは、王、韓、出淵と18

0cm超のCを3人も擁していて、この試合でも執拗にインサイドを攻め立てていました。

ただ全体的な完成度は低く、ワンパス速攻のパスがぶれたり、もう1mパスが伸びればきれ

いにミートして3Pが打てるのに、勢いの無い短いパスを出してしまい無理な体勢でのシュ

ートになってしまったりと課題は多そうです。

今年の白鴎大は、2部で確実に勝つことを目指すのか、インカレで上位を狙えるチームを目

指すのかで、チーム作りが大きく変わってくるように思われます。

また、どのチームでも往々にしてあることですが、スタメン組が出ているときよりも、控え

の下級生組が出ている時の方が、きびきびとしてチームのリズムが良かったようにも感じら

れました。

明日のvs日体大は今日と違ってインサイドで圧倒する事は難しいと思われますので、逆に

白鴎大らしいバスケットを見せて欲しいと思います。



学芸大 63(8−16、12−23、25−31、18−23)93 日大

試合前私の勝手な思い込みで 、昨年1部にいた学芸大の方が格上で実力的にも上だろうと

思っていたのですが、とんでもない勘違いでした。

日大は思っていたよりもはるかに良いチームでした。

ディフェンスはしつこく当たりも強く、学芸大のシュートタッチを微妙に狂わせていました

し、オフェンスはあわせも良くここぞというところで3Pも効果的に決まっていました。

ポイントリーダーはキャプテンの田淵ですが(多分)、2年生の伊沢が攻守に効果的に絡ん

でリズムを作っていたように思います。

ベンチに下がっていた時、学芸大がオールコートで当たってきてチームが浮き足立ちました

が、HCは直ぐに伊沢をコートに戻していましたので、相当信頼されているのだと感じまし

た。

下級生が多く試合に出ていましたので今後の伸びにも期待が持てそうですが、惜しむらくは

インサイドにサイズのある選手がいません。

今日は学芸大もそれ程大きな選手がいませんでしたので、インサイドで苦しむ場面はほとん

どありませんでしたが、明日の筑波戦は相当苦しむのではないでしょうか。

それとも、松蔭大や一昨年の白鴎大のように、スピードで大型チームをきりきり舞いさせる

のでしょうか。

いずれにしても、今後追いかけてみたいチームではあります。

一方学芸大は、エース清水(どっかのロックバンドにいたような?)を初めとして、スタメ

ンの出場時間が短く、まだチームが固まっていないようでした。

このままで終る事は無いと思いますが、あまりに出来が悪く心配になったほどです。

こういうのを「明暗くっきり。」って言うんでしょうね。



日女体大 65(16−31、11−20、15−21、23−22)94 筑波大

一部同士の試合とは思えないほど、一方的な試合でした。

日女体大はC早野が孤軍奮闘していましたが、如何せん多勢に無勢といったところでしょう

か。

筑波大は1年生の服部をスタメンで起用し、鈴木をPFで使っていました。

交代出場でこれまた1年生の福士がCを勤めてなかなかのプレーをしていましたので、今期

鈴木はPF固定でプレーできるのではないでしょうか。

私は元々鈴木はPFがベストだと考えていましたので、この器用には拍手を送りたいと思い

ます。

これで、日体大、拓大といったビッグCを複数揃えるチームにも対応しやすくなって、結果

として自慢のバックコート陣も更に威力を発揮するのではと期待しています。

一方日女体大は相変わらず試合への入りが悪く、前半で大差をつけられ試合の大勢を決めら

れてしまいました。

確かに昨年は劇的な逆転劇もありましたが、最初から離されない方が良いに決まっているの

ですから、もう少し考えて対処した方がと・・・思います。

何かスタンドで応援している応援団が不憫で・・・。




日体大 91(28−23、23−19、14−20、26−22)84 松蔭大

本日最も白熱した試合でした。

春のトーナメントは結果が出ていない松蔭大ですが、昨年度のスタメンがそのまま残ってい

るということもあり 、今年はどうだろうと期待していましたが、スタメンに1年生Cの小

谷を起用して更なるレベルアップを目指した布陣になっていました。

試合は日体大が徹底的にインサイドで勝負をかけてリードを広げ、それを松蔭大が3Pなど

で追いかけるという展開で、最大10点ほどの点差から開かず、何度か松蔭大が追いつくと

展開でした。

やはり日体大、石川、胡のツインタワーは強力で、松蔭大ならずとも苦戦を強いられるのは

必至です。

1年生でスタメンPGに抜擢されている堀川ですが、実際のゲームメークは乙顔、高橋の4

生コンビがしているようでした。

バックコートからフロントコートへのボール運びはしていましたが、一度ボールを離すと逆

サイドで消えている事が多かったように感じました。

それでも試合終盤に見せた時間を稼ぐ為のボールキープのテクニックは秀逸でしたし、松蔭

大の追い上げを受けている時の連続3Pは圧巻でした。

特に2本目は3Pラインから1m〜1.5m離れた位置からのもので、「やれば出来るんだ

ョ。」と言いたげなプレーでした。

勿論PGも出来るんでしょうが、どっちかって言ったらSGの方が・・・って言う気もする

のですが。

それにしても桜花学園出身の選手は、堀川に限らず試合で即活躍できる選手が多いですね。

全国各地から集められたエリートの中で競り合う事によって、自然に自分の実力を発揮し周

囲にアピールする術を身につけて行くのでしょうか。

負けたとはいえやはり関根は見せてくれます。

日体大の4年生コンビをまとめてファールアウト。(ついでにシュートに行って、石川と高

橋?をまとめてなぎ倒してました。ちなみにディフェンスファールで2ショット獲得)

観客を何度ものけぞらせていました。

何であんなクイックリリースで打てるのだろう。

今年もまた、最大の注目選手でしょうね。



今日見た印象としては、やはり春独特の荒さを感じました。(未完成という意味で)

1パス速攻なども多く見られましたが、これも各チームのディフェンスが整備されてくると

減少してくるんでしょうね。

春を制したチームが必ずしも秋を制するわけではありません。

春には春の、秋には無いあっけらかんとした爽快さがあります。

各チームとも、負ける時は秋への希望を抱いて負けていくように感じられます。

秋の後が無い悲壮感を伴った試合もいいですが、春の試合もなかなか捨てがたい味がありま

す。


明日も代々木で4試合観戦の予定です。