ウインターカップ、4日目(準々決勝)

大会も4日目、いよいよベスト8の激突です。

今日までは複数のコートでの開催、縦位置からの観戦です。

女子の試合はA、Bコートで行われましたので、その中間に席を取り両方の試合をチラチラと気にしながら見ていました。

ああ落ち着かなかった。

それでは各試合のレポートです。


山形市立商業 68(24-16、11-13、19-18、14-15)62 常葉学園
BOXスコア
http://wintercup.jabba-net.com/2007/box.html?matchno=241

ゲームレポート
http://wintercup.jabba-net.com/2007/report.html?matchno=241

最終的には6点差でしたが、山形市立商業が終始ゲームをコントロールしていて、常葉学園の勝つチャンスはほとんど無かったように思います。

常葉学園の前から当たって来るディフェンスを逆手に取り、ペイント内にポストアップさせない事でゴール下に大きなスペースを作っていました。

通常マンツーマンDFですと、自分のマークマンがボールを持っていないときは3線(後方)に下がって、ヘルプに行きやすいようにポジションを取るのですが、常葉学園は常に自分のマークマンにべったり付きますので、相手が外側にポジションを取ると必然的にゴール下に大きなスペースが出来てしまいます。

山形市立商業は其処を見越して、大きく空いたスペースにドリブルやパスで走りこむ事により常葉学園DFを振り切っていました。

自慢のDFを攻略され、オフェンスでも頼みの徐のシュートが精度を欠き、常葉学園は終始後手に回る展開を強いられてしまいました。



東京成徳 90(21-15、25-9、23-20、21-18)62 東京学館新潟
BOXスコア
http://wintercup.jabba-net.com/2007/box.html?matchno=242

ゲームレポート
http://wintercup.jabba-net.com/2007/report.html?matchno=242

3試合連続の100点ゲームとはいきませんでしたが、第2Qまでに勝負を決めた東京成徳が、後半控えメンバーを多用しながら余裕を持っての勝利でした。

ただ気になるのは、センター陣の活躍で目立ちませんでしたが、アウトサイドのシュートに精度を欠いていたことです。

3Pは金子の決めた3本のみですし、カットイン以外の2Pもお世辞にも正確とは言いがたい出来でした。

インサイドで圧倒することの出来ない桜花学園戦に向けての課題だと思われます。

ここまで快進撃を続けてきた東京学館新潟ですが、小林(現アイシンAW)を擁して、吉田(現JOMO)率いる東京成徳に挑んだ2年前の雪辱はなりませんでした。

それでも内容的にはずっと良くなっているように感じられました。

ただこれだけインサイドのサイズが違うと、如何ともし難いといったところでしょうか。



聖カタリナ 83(26-10、30-16、20-17、7-28)71 札幌山の手

BOXスコア
http://wintercup.jabba-net.com/2007/box.html?matchno=243

ゲームレポート
http://wintercup.jabba-net.com/2007/report.html?matchno=243

1Q前半で壊れてしまったゲームだと思います。

それぐらい聖カタリナの出来は素晴らしく、札幌山の手を圧倒しました。

それでも第4Qに見せた札幌山の手の僅かな可能性にかけた反撃は見応えがありました。

激しいディフェンスでボールを奪い時間をかけずに3P。

最大33点あった点差は12点まで縮まりました

ただ聖カタリナも、この点差で何をすべきかという事を良く理解していて、得点を取りに行くよりも時間を使う事に専念していました。

試合展開こそ一方的になりましたが、良く鍛えられたチーム同士の試合だったと思います。



桜花学園 119(32-6、24-15、38-17、25-26)64 幕張総合
BOXスコア
http://wintercup.jabba-net.com/2007/box.html?matchno=244

ゲームレポート
http://wintercup.jabba-net.com/2007/report.html?matchno=244

幕張総合がここまで勝ち抜いてきた要因であるインサイド

そのストロングポイントが、桜花学園の高校生としては桁違いのユニットともろに被ってしまっては、この結果も止むを得ないところでしょう。

準々決勝にして始めての100点ゲーム。

後半を控えメンバーで戦いとおしての結果という事を考えれば、まだまだ底知れない力を
秘めているようです。



いずれも一方的なゲームとなった準々決勝。

準決勝の組み合わせは

東京成徳 vs 聖カタリナ女子

桜花学園 vs 山形市立商業


東京成徳桜花学園の優位は否めませんが、今大会に入ってから急速に力を伸ばしている聖カタリナの戦い振りも要注意です。

東京成徳有利とはいえ、試合の立ち上がりによっては足元をすくわれる可能性も充分です。

一方桜花学園は・・・。

どうしようもないだろうなあ。