第41回関東女子学生バスケットボール選手権大会

最終日、筑波大が早稲田大を、拓殖大日体大をそれぞれ破り、

優勝 筑波大
2位 拓殖大
3位 早稲田大
4位 日体大

となりました。

連戦の続くトーナメントを、才能集団で選手層の厚い筑波大と拓殖大が制した形となりまし

た。

筑波大は、もともと定評のあったバックコート陣に加え、服部、副士という即戦力ルーキー

の加入によりフロントコート陣も質量ともに充実してきました。

さらに奥村も刺激を受けてプレーに積極性が出るなど、高いレベルでチーム内がしのぎを削

っているように感じました。

バックコート陣は、スタメンの有明、大鷹、伊藤に加え昨年終盤から急成長を見せている前

村、まだフィットし切れていませんが完全復調間近の児玉、更には加々美と分厚い陣容を誇

っています。

今年筑波大でインサイドとともに気がかりだったのが、昨年最強のシックスマンだった大鷹

のスタメン定着に伴う新たなシックスマンの出現があるかという点でした。

2試合見ただけですが、前村が十分にその役割を果たしてくれそうです。(本人はスタメン

を取るつもりかもしれませんが。)



才能という意味では筑波大をも凌ぐと思われる拓殖大

ただいろいろな個性が集まりすぎていて、出るメンバーによってチームの特性が大きく変わ

ってしまいます。

筑波大のようにチームのベクトルが一つ方向に定まっているチームに比べると、チーム作り

に時間がかかりますし、好不調の波が大きくなりがちです。

チームの明るさと甘さが紙一重で、頂点に後一歩なかなか届きません。

秋までにどれだけ上積みが出来るか、楽しみなチームです。



その他のチームについては後ほどふれてみたいと思います。



そして後ほどです。

3位に入賞した早稲田大は専修大との試合だけ見る事が出来ましたが、正直日体大を破ると

は思いませんでした。

個人的に気になった選手はNO、8杵粳。

試合開始早々からのゴールへの積極的な仕掛けは好感が持てました。

ただ柴田との併用ということで、もっと出場時間があってもいいかなという気もしました。

柴田も良い選手なのでしょうが無いのですが。

あと1人、NO,11斗成も良いですね。

PG、SGを高いレベルでこなせ、貴重なバックアップです。

もう少し背筋を伸ばすともっと視界が開けるようにも思えますが、まあそれも含めてのプレ

ースタイルということで、直ぐに覚えられて良いかもしれません。

あ、誤解のないように、スタメンの5人も良い選手揃いですよ。

もう何人か底上げメンバーが欲しいとは思いますが。

また秋には油断の出来ないダークホース的なチームになって、優勝戦線を掻き回すんでしょ

うね。


その試合の対戦相手だった専修大に気になる選手がいました。

どこかで見た事があると思いパンフレットを見たら・・・、思い出した。

実戦学園でキャプテンをしていた相原だ。

高校の時私の見た試合で前半大量リードを許し、ベンチからボコボコに怒鳴られながらプレ

ーしていた子だ。

その時はあまりの言われ様に、「この子はバスケットを続けていけるのかな?」と余計なこ

とを考えてしまったのですが、やはりそのポテンシャルの高さを知っているゆえの監督の愛

のムチだったんですねぇ。

出来れば大学ではもう少し楽しくやらせてあげたいです。


そして専修大のもう一つの見所は、PGのポジション争い。

昨年ルーキーながらスタメンに抜擢された高橋ですが、ちょっと緩慢なところがあり、味方

が劣勢の場面では3年生の大野の方が味方に勢いをつけれるように感じました。

お互いにしのぎを削りながら、レベルアップしていければと思います。

いずれにしても専修大はまだまだ出来上がっておらず、秋には手強いチームになってきそう

です。



最後は(今日のところは)日体大

石川、胡のツインタワーは強力ですが、あまりにも頼りすぎです。

堀川がパスを裁いて逆サイドに流れても、なかなかボールがそこまでまわりません。

シュート力のある堀川ですので、序盤から何本か打たせておけば相手のディフェンスも広が

り、インサイドももっと楽に攻められたと思うのですが。

堀川以外の4人でオフェンスをしているような気さえしました。

ルーキーということでしょうがない部分はあるのでしょうけれども、パスを回すだけの信頼

感がチーム内にないのであれば、出さないという選択肢もありだと思います。

日体大としては、昨年度の新人が思うように取れなかったことが、戦力の薄さにつながって

いるような気もしますが、今年の1年生は粒揃いのようですので、じっくりと秋に向けて

戦力の底上げを図ってもらいたいものです。